心房細動は最も多い不整脈の一つです。
弁膜症などの心臓病に伴って発生することもありますが、特段の自覚症状もない一見健康と思われる人にもしばしば見られます。
年齢の影響は大きく、加齢とともに心房細動の有病率は上昇し、自覚症状の有無を問わず、多くの高齢者が抱えている病気と言えます(Inoue et al. Int J Cardiol 2009; 137: 102-107)。
一方、若い方でも心房細動のために仕事や日常生活が制限されている方も多くいます。どの年代でも女性よりも男性に多く見られます。
60歳代の有病率は1.94%(男性)と0.42%(女性)ですが、70歳代では3.44%(男性)と1.12%(女性)、80歳代では4.43%(男性)と2.19%(女性)と報告されています。